レンズって色々あるけどどうやって使え分ければいいんだろう? 「超広角」「広角」「標準」「中望遠」「望遠」「超望遠」と全6種類の画角の特徴と使い分けについてまとめてみました。
広角と望遠の違い
まずは、基本的な話から。広角レンズと望遠レンズにはそれぞれ特徴があります。その特徴は反対の意味になっているので広角と望遠の両方の特徴をあわせて確認しておきましょう。
画角:広い<狭い
被写体の形:ゆがむ<ゆがまない
遠近感:パースがかかる<平面的
遠いもの:小さく写る<大きく写る
レンズの使い分け
超広角レンズ
広角の効果が一番でるレンズ。室内などで撮影スペースが限られていても広く写すことができます。水平垂直の狂いが目立ちやすいので注意。寄って撮ることもでき、パンフォーカスで引いて撮るのに最適。
建物の中の撮影によく使われます。あとは、パース効果がかかりやすいので、被写体にぐっと寄って迫力を出したいときに使えます。
広角レンズ
iPhoneなどのスマートフォンなどにも使用されている扱いやすいレンズ。よったり引いたり、色々なシーンで使いやすいです。
ただし、広く写るので何を撮ったのか散漫な写真になってしまわぬように意識する必要があります。目立たせたい被写体によったり、あまり魅せたくない物はフレーミングさせないようにしましょう。
標準レンズ
強烈なパースや強烈な圧縮効果はかけることができない、癖のないレンズ。広角レンズだとかなり寄らないとボケの効果が生まれにくいのですが、標準レンズあたりから望遠域は背景のボケがでやすいです。
ゆがみにくくてそこそこ広く写せて、使いこなせれば色々撮れる万能なレンズです。
中望遠レンズ
標準レンズよりちょっと望遠よりのレンズ。ポートレート撮影によく使われる画角。ボケを活かしたり程良い距離で撮影できます。
背景のボケが生まれやすいのでボケを活かした撮影を慕い場合は中望遠より望遠のレンズがおすすめ。標準レンズより画角が狭いのでレイアウトの整理がしやすい反面、広く写したいときはある程度撮影位置を引かなければならないため、使いづらい場面も出てくるのでご注意。
望遠レンズ
望遠レンズは近づけないものや遠いとものを大きく写したいときに役立ちます。圧縮効果をかけられます。圧縮効果を利用すると、広角レンズではスカスカな印象になってしまうような場面でもぎゅっと密集したような絵が撮れます。
超望遠レンズ
鳥や飛行機、月などの撮影によく用いられます。レンズ自体が大きくて重くなってしまうので利用シーンはかなり限られてしまいますが、肉眼では味わえない迫力満点の写真が撮れます。
まとめ
よく使うのは広角から中望遠の画角ですね。実際によく売られているレンズのほとんどが広角から中望遠の画角になっています。
望遠側が中望遠までだとたまに、もうちょっと望遠が欲しいと思うこともあるので、高倍率ズームレンズがあると何でも撮れて便利です。
全部を写したいのに入りきらないから超広角で撮りたいという場面もあります。旅用とでしたら超広角も持って行くと役に立つ場面があるでしょう。
結局のところ、一本ですべてを撮れるレンズはありません。撮りたいものに併せて適切なレンズを選びましょう。